生活・名義変更

NHK受信料・自動車保険の名義変更 — 死亡後の届出手続き

更新日: 2026/2/27読了: 18分

この記事のまとめ

  • NHKは電話一本で解約・名義変更できる
  • 自動車保険の等級は同居家族なら引き継げる
  • 届出を忘れると保険の補償が受けられない場合も

はじめに

家族が亡くなった後、電気・ガス・水道などの公共料金の名義変更とあわせて対応しておきたいのが、NHK受信契約と自動車保険(任意保険)の手続きです。

NHKの手続きは電話一本で完了しますが、放置すると受信料の請求が続きます。自動車保険は届出を怠ると、万一の事故時に補償が受けられないリスクがあります。どちらも複雑な手続きではありませんので、この記事を参考に早めに対応してください。

NHK受信契約の手続き

故人がNHK受信契約の契約者だった場合、「解約」か「名義変更」のいずれかを行います。判断基準はシンプルです。

状況手続き
故人が一人暮らしで、住居に誰も住まなくなる解約
同居の家族が引き続きテレビを視聴する名義変更
故人の世帯と家族の世帯を合併する世帯合併の届出

解約の手続き

故人が一人暮らしだった場合や、住居にテレビを設置しなくなる場合は解約を行います。

手順

  1. NHKふれあいセンターに電話する
  2. 「契約者が亡くなったので解約したい」と伝える
  3. NHKから解約届の書類が郵送で届く
  4. 必要事項を記入し、死亡を証明する書類を添えて返送する
  5. 手続き完了

連絡先

添付が必要な書類(いずれか1点)

名義変更の手続き

同居の家族が引き続きテレビを視聴する場合は、名義変更を行います。NHKのWebサイトまたは電話で手続きできます。

同じ住所に住む家族間の名義変更であれば、死亡を証明する書類の提出は不要です。電話またはWebで契約者名と支払い方法を変更するだけで完了します。

ポイント

NHKの名義変更は、同居家族であればWebまたは電話で完結し、書類の提出は不要です。あわせて支払い方法(口座振替やクレジットカード)の変更も行いましょう。

過払い分の返金

受信料を年払い(前払い)していた場合、死亡月以降の未経過分は返金を受けることができます。解約の電話をした際に、返金先の口座情報を求められるので準備しておきましょう。名義変更の場合は、支払い方法を新しい契約者のものに切り替えれば、自動的に精算されます。

世帯合併の場合

故人の死亡により世帯が1つになる場合(たとえば、故人が別世帯でNHK契約を持っていたが、同居の家族もすでにNHK契約を持っている場合)は、「世帯合併」の届出ができます。2つの契約を1つにまとめるもので、重複していた期間の受信料が返金されることがあります。NHKふれあいセンター(0120-151515)に電話して状況を伝えれば、案内してもらえます。

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自動車保険(任意保険)の手続き

自動車保険は、契約者が亡くなった場合にすみやかに届出を行う必要があります。届出をしないまま放置すると、事故が起きた際に保険金が支払われないリスクがあります。

注意

自動車保険の契約者が死亡した場合、保険会社への届出をしないまま事故を起こすと、契約者と実際の使用者が異なるとして保険金が支払われない可能性があります。車を引き続き使用する場合は、すみやかに保険会社に連絡してください。

届出義務と手続きの流れ

自動車保険の約款では、契約者の死亡は「遅滞なく通知すべき事項」と定められています。車を引き続き使う場合も、廃車・売却する場合も、まずは保険会社(または代理店)に連絡することが第一歩です。

手続きの流れ

  1. 保険証券を手元に準備する
  2. 保険会社または保険代理店に電話で連絡する
  3. 契約者が亡くなった旨を伝え、今後の対応(名義変更 or 解約)を相談する
  4. 保険会社の案内に従い、必要書類を提出する
  5. 新しい保険証券(名義変更の場合)または解約返戻金の精算(解約の場合)

名義変更(記名被保険者の変更)

車を相続して引き続き使う場合は、保険の名義変更を行います。自動車保険では「契約者」と「記名被保険者(主に車を運転する人)」を区別しており、両方の変更が必要になることがあります。

必要書類

書類備考
保険証券証券番号がわかれば紛失していても手続き可能
死亡を証明する書類死亡診断書のコピー、除籍謄本、住民票の除票など(保険会社により異なる)
新しい契約者の本人確認書類運転免許証、マイナンバーカードなど
新しい契約者の運転免許証記名被保険者の変更に必要
車検証(自動車検査証)車両情報の確認用

保険会社によって必要書類は異なりますので、電話で確認してから準備するのが確実です。

等級引継ぎのルール

自動車保険のノンフリート等級(1〜20等級)は、一定の条件を満たせば故人から引き継ぐことができます。故人が長年無事故で高い等級(大きな割引率)を持っていた場合、等級を引き継げるかどうかで保険料に大きな差が出ます。

等級を引き継げる人の条件

引き継げないケース

ポイント

等級の引継ぎ手続きは、契約の満期日を待つ必要はありません。契約期間の途中でも変更できますので、早めに保険会社に相談してください。特に故人が20等級(最大割引)だった場合、引き継がないと大きな損失になります。

車両を相続しない場合の解約

車を廃車にする場合や、誰も引き継がない場合は、自動車保険を解約します。

中断証明書は解約時に保険会社に依頼すれば無料で発行されます。「今は車を持つ予定がない」という場合でも、念のため取得しておきましょう。

自賠責保険の名義変更

任意保険とは別に、自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)の名義変更も必要です。自賠責保険は車両にかかる保険のため、名義が変わっても保険自体は有効ですが、名義変更をしておかないと更新案内が届かなくなり、気づかないうちに保険切れになるリスクがあります。

自賠責保険の名義変更は、加入している保険会社(損害保険会社)の窓口で手続きします。必要書類は保険会社により異なりますが、一般的に以下のものが求められます。

車の名義変更(移転登録)を先に行い、新しい車検証を取得してから自賠責保険の名義変更をするとスムーズです。手数料はかかりません。

よくある質問

Q. NHKの解約手続きにはどれくらいの時間がかかりますか?

電話自体は10〜15分程度で済みます。その後、NHKから解約届の書類が郵送で届くまでに1〜2週間程度かかります。届いた書類に記入し、死亡を証明する書類を添えて返送すれば、手続きは完了です。受信料の精算(返金)は、書類の返送から1か月程度が目安です。

Q. NHKの受信料を口座振替にしていた場合、口座凍結後はどうなりますか?

口座が凍結されると引き落としができなくなり、NHKから振込用紙が届きます。名義変更の場合は、新しい契約者の口座やクレジットカードに支払い方法を切り替えてください。解約の場合は、電話で解約を申し出ればそれ以降の請求は止まります。凍結前に引き落とされた分で過払いがあれば返金されます。

Q. 自動車保険の等級は別居の子どもでも引き継げますか?

原則として、別居の子どもは等級を引き継ぐことができません。自動車保険の等級引継ぎが認められるのは、配偶者または同居の親族に限られます。ただし、故人の死亡前から同居していた子どもであれば引継ぎが可能です。同居の事実は住民票等で確認されることがあります。

Q. 自動車保険の届出が遅れた場合、届出前の事故は補償されますか?

多くの保険会社では、契約者の死亡後であっても、正当な相続人が車を使用している場合は補償の対象となります。ただし、届出が大幅に遅れた場合や、保険会社が「通知義務違反」と判断した場合は、保険金の支払いが制限される可能性があります。リスクを避けるためにも、できるだけ早く届出を行ってください。

まとめ

NHK受信契約は電話一本で手続きが始められ、自動車保険も保険会社に連絡すれば案内してもらえます。どちらも難しい手続きではありませんが、放置するとNHKは受信料が請求され続け、自動車保険は事故時の補償に影響する可能性があります。

電気・ガス・水道の手続きは「電気・ガス・水道の名義変更」、自動車本体の名義変更は「故人の自動車の名義変更・廃車手続き」、携帯電話は「死亡時の携帯電話解約方法」、クレジットカードは「故人のクレジットカード解約」でそれぞれ詳しく解説しています。死後の手続き全体を確認したい方は「家族が亡くなったらやること一覧」もあわせてご覧ください。

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